総合格闘技団体「GRACHAN(グラチャン)」第5代ライト級王者で豊橋市出身の芳賀ビラル海選手(28)=Master Japan Tokyo所属)の「RIZIN」参戦が決まった。デビュー戦は名古屋市のIGアリーナで開かれる「RIZIN.51 名古屋大会」(9月28日)で矢地祐介選手と対戦する。「日本格闘界最高峰の舞台で知名度の高い選手と対戦できる一番のチャンス。地元愛知での試合で奮い立っています」と意気込む。
1996年生まれ。日本人とガーナ人の両親を持つ。私立桜丘高校、中央大学法学部卒。高校で日本拳法を始め実績を積んだ後、総合格闘家に転身し、2021年アマチュアパンクラス全日本ウェルター級トーナメントで優勝。翌年プロデビューした。「GRACHAN」では23年8月以降連勝を続け、今年5月のタイトルマッチ戦を制しチャンピオンの座に輝いた。
矢地選手は東京都出身の35歳。総合格闘技「修斗」「VTJ」「パンクラス」など経て現在は「RIZIN」。「RIZINを主戦場に名だたる格闘家と試合をしてきた選手です。体格はGRACHANで対戦してきた選手と大差ないと感じていますが、これまでの豊富な経験から来る相手の動きを読み取る『勘』や『嗅覚』のようなものは特に警戒すべき点だと考えています」と分析する。
そんな矢地選手に対し「プレッシャーをかけながら前に出て戦いたい」と芳賀選手。「練習パートナーの修斗フェザー級チャンピオンSASUKE選手からは『RIZINはテクニックだけでは勝てず、気持ちで上回ることが重要』とアドバイスをもらいました。その言葉を胸に、とにかくアグレッシブな試合を組み立てていきたいです」と力を込める。
初参戦のRIZIN、最大の課題は「リング」への対策だという。多くの総合格闘技団体がケージ(金網)で試合をする中、RIZINのナンバーシリーズではリングを使用。壁際の攻防、特にレスリングに大きな影響が出るため、入念に対策を練っているところだ。
「試合発表の会見後、多くの方から連絡をいただき、RIZINという舞台の大きさを改めて実感しました。この機会を無駄にせず、必ず矢地選手を攻略し、さらに上のステージを目指したい。試合まで残り2カ月、集中して練習に取り組んでいきます。ぜひ会場で熱い応援をよろしくお願いします!」と地元ファンに応援を呼び掛ける。チケット購入は専用フォームから。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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