昨季の「三遠ネオフェニックス」は中地区優勝を達成し、年間王者を決める「チャンピオンシップ(CS)」では準決勝まで進出。吉井裕鷹選手は5試合で14・6得点、3・4リバウンド、2アシスト、1・6スティール、3点シュート成功確率48・5%という驚異的な数字でチームを引っ張った。
今季は日本一を目指し、元NBAのダリアス・デイズ選手(25)、帰化選手の河田チリヂ選手(36)らを獲得し、ゴール下を強化した。プレシーズンマッチの川崎ブレイブサンダース戦では、デイズ選手はチーム最多24得点を挙げた。
デイズ選手の印象を吉井選手は「エネルギーがすごい。練習試合で相手のヘッドコーチと言い合うくらいに熱い」と語る。プレーについては「動きに切れがあって、僕たちのバスケに合ってくれればいい」と期待を寄せた。一方、センターの河田選手については「リバウンドは強いが、スピードは正直もっと欲しい」と率直な感想を語った。
チームの若返りで平均年齢は27歳。日本代表でも経験豊富で、中堅に差し掛かった。若手にアドバイスを送る場面も増えた。「与えられた役割は年々変わっていく。若手が成長し、誰が出ても変わらないチームにならないと」と奮起を促す。
吉井選手は、今年8月のアジア杯にレギュラーで出場し、「スキルよりもメンタルが大事。どうしてもなめられがちだが、負けない精神が重要」と再確認した。「肘を入れられてうずくまるようでは次の展開につながらない。けんかではないですが、負けない気持ちが大切」と精神面の重要性を強調した。
今季の目標を「欲を言えば全試合出場。自分が出場することで、他の選手たちの助けになりたい」と述べた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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