地域から「伊良湖サンセットロード」の愛称で親しまれた道路が7月末で閉鎖されたのを受け、トライアスロン伊良湖大会実行委員会は13日の受付会場で、道路の存続を求めて選手らに署名を呼び掛けた。バイクコースの一部にあたる。集まった署名簿は伊良湖岬観光協議会へ提供する。
前大会までバイクコースの序盤、伊良湖町の国道259号付近から海岸沿いの約1・6㌔。7月末、地権者と管理者の県との賃貸借契約の更新が不調に終わった。
実行委は、閉鎖区間の道路と接する海岸堤防沿いに迂回のためのコースを設け、私有地ではない歩道部分との接続部分を舗装するなど大会に備えた。区間内では徐行運転と追い越し禁止がルールに加わった。
13日午後、選手の登録手続きが休暇村伊良湖であり、参加選手の多くはスタッフの求めに快く応じて署名簿に記入した。
三重県の70代男性は10年以上続けて大会に出場している。「閉鎖区間のは路面の状態も分からないので下見は必須だ。一部区間が徐行運転となるので序盤と終盤は積極的に仕掛けられない。前回までのコースで走りたい」と存続を願った。
協議会によると署名活動は11月末まで。会員の宿泊施設や飲食店、道の駅や大型商業施設などで署名簿を配る。インターネット署名サイト「チェンジオルグ」でも募っている。集めた署名は県に提出し、市とも共有する方針。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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