任期満了に伴う設楽町長選が14日告示された。届け出順に現職の土屋浩氏(65)と、前町議の原田純子氏(75)の無所属2人が立候補した。19日に投開票される。13日現在の選挙人名簿登録者数は3588人(男1755人、女1833人)。
土屋陣営は午前9時半に田口の事務所で出発式を開いた。約50人が集まった。土屋氏は、地区懇談会で町民と対話を重ねてきた1期目の実績と、町議として設楽ダム建設の調印に関わるなどの政治経験を強調。「今後は民間の知恵を借りたい。次の4年で町民の皆さんとどんな選択をするのか話し合いたい」と述べた。電力小売会社を立ち上げて公共施設の電力を売買して、地域課題解決に取り組むほか、民間と連携し、ドローンでの災害対策を進めるという。さらに町内に私立大学のサテライトキャンパスを誘致して若者の流入を促す。またふるさと納税は、寄付金を基に、起業や事業譲渡、事業拡大の各支援を進める方針を語った。「4年間種をまいてきた。次の4年間で花を咲かせ、実をならせたい」と話した。
原田陣営は西納庫の事務所で午前10時に出陣式を開いた。自ら役員を務める移住定住促進団体の仲間や名倉地区の農畜産業者が集まった。原田氏は「農業を第一次産業とする地元産業の活性化と、消費促進と雇用を生む仕組みづくりを進めたい。そのためにも移住定住促進施策の充実を図りたい」と述べた。保育園の園児数と保育士不足で統合することから「保育園だけでなく小学校がなくなれば地域力はさらに低下してしまう。保育園統廃合方針針を見直したい」と述べた。農業の魅力向上と世代交代の必要性を訴える。また段戸裏谷原生林「きららの森」の関連事業で町が民間企業の導入を考えていることについて「水源地を守りたい。町として慎重になるべきだ」と語った。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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