プロバスケットボールBリーグの島田慎二チェアマンは21日の記者会見で、新リーグ移行に伴う最高カテゴリー「Bプレミア」のライセンス交付状況を発表した。2027年度以降の交付が保留だった「三遠ネオフェニックス」は、ホームアリーナ確保の妥当性を継続審査して30日に発表することとなった。
Bプレミアはリーグ改革で26年度に創設するトップカテゴリー。成績での降格はないが経営状況の悪化で下部リーグと入れ替えもある。参入は、平均入場者数4000人超▽売上高12億円超▽5000人収容可能なホームアリーナ確保―を要件に掲げていた。
三遠は昨秋の審査では基準を満たしたが、同年11月の市長選で新アリーナ反対を掲げる長坂尚登市長が当選。当初は承認されたライセンスが初年度のみとされた。
今年6月の審査でアリーナ基準を満たしていなかったが、7月の住民投票で賛成多数となり、市長も継続へと方針転換した。今回の理事会では、事業休止の影響で完成が27年から2年遅れることを踏まえて継続審議とされた。
島田チェアマンは豊橋市政の動向を踏まえ「昨年11月以降のさまざまなできごとが影響した。複雑でまれなケースを踏まえて論点整理した。工事再開が1年遅れ、28年度開幕までの開業が間に合わなくなった」と継続審査の経緯を示した。
ほか、今回のBプレミアの審査では、観客動員数の基準を満たせなかった富山と神戸に制裁金付きでの交付を認めた。
今回のBプレミアの審査では、昨季はB2リーグのため観客動員数の基準を満たせなかった富山と神戸に、制裁金付きの交付を認めた。
フェニックスの岡村秀一郎社長は同日、継続審査について公式ホームページで「地域の未来に想いを託してくれた市民やパートナー、力強く応援してくれるブースターの皆さまに心配をかけて申し訳ありません」と陳謝した。今後は「30日の臨時ライセンス判定理事会で再審議される。皆さまや私たちの想いは必ず届くはず。夢は叶え、みんなで創り続けるもの。地域と歩み続ける一体感を大切にしたい」などとコメントを発表した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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