大学バレーボール界強豪の日本体育大学男子バレー部が1日、合宿先の田原市内で地元小中学生に実技指導した。田原市内での合宿は今年で4年目。10月31日には元監督でミュンヘンオリピック金メダルの森田淳悟さん(78)=同大名誉教授=が市役所などを表敬訪問し、長年の支援に感謝した。
2022年から市内を合宿地に選んでいる。昨年度インカレ準優勝の強豪。卒業後はプロで活躍する選手も多く、日本代表も数多く輩出する。
今回は10月30日から4日間、市内の渥美運動公園で部員36人が練習に取り組んだ。期間中、地元クラブ「ペニンシュラバレーボールクラブ」の小中学生や市内の成章、渥美農業の両校合同練習にも参加。2日夜はクラブの小中学生ら約100人にレシーブやトスなどの基本動作を指導した。
部のOB会長を務める森田さんは31日、田原市役所に伊藤正徳教育長を訪ね、スポンサーのJA愛知みなみ本部にも表敬訪問した。同JAは月2回の農産物提供など支援を続けている。
森田さんは「地元の競技関係者と親しい知人を介し縁ができた。県内を拠点とするVリーガーの卒業生も市内でバレー教室を開くなど、ここ数年でさらに関係性が深まった」と経緯を述べた。
日本代表ではセンターとして1968年メキシコシティーで銀、72年ミュンヘンは初の金メダルを獲得。大古誠司、猫田勝敏、南将之ら名選手ぞろいで日本男子バレーの黄金期を支えた。長身と高い打点を生かして「1人時間差」攻撃の発案でも知られる。
創意工夫で世界の強豪入りした現役時代を振り返った森田さん。市内の子どもやアマチュア選手らと部員らの交流について「まずバレーを楽しむことが肝心。仲間との連携やサイン交換などプレーの幅を広げるきっかけになる」と語った。
大学の教え子には県内強豪校となった豊橋中央高校の渡邉裕吉監督らがいる。「合宿での交流を機に、田原市内のアマチュア選手がレベルアップし、東三河全体の底上げにもつなげてほしい」と期待した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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