男子第76回、女子第37回全国高校駅伝競走大会愛知県予選(県高体連など主催、毎日新聞社など後援)が3日、一宮市の大野極楽寺公園を発着点に行われた。豊川が男女優勝を果たし、男子は3年連続12回目、女子は4年連続16回目の「都大路」出場が決まった。
男子(42・195㌔、7区間)は60チームが出場。午前10時に号砲が鳴った。1区の大沼光琉選手(2年)からアンカーの嶋岡希選手(3年)まで7人が区間賞の完全優勝。2時間6分23秒で2位と2分以上の差をつけた。4区で主将の伊藤颯汰選手(同)は「全員が計画した通りの走りができた」と語った。
嶋岡選手は入学時は一般組で中学時代までは野球部。奈良修監督は「陸上の素人。短距離タイプだった」と話すように、最初は3000㍍は10分以上かかり、メンバー入りできるレベルにはほど遠かった。「監督の助言でショートインターバルの練習を採り入れて記録が上がり自信につながった。スピードが強みの適性を見いだしてくれた」と感謝する。前回大会もアンカー。優勝チームが目の前でゴールし「自分のせいで負けた」と落胆したが、監督の起用に応えた。「自分たちのレースができ、昨年のリベンジを果たせた。都大路で入賞したい」と意気込んだ。
35チームが出場した女子(21・0975㌔、5区間)は午後1時に始まった。1区の谷凪紗選手(3年)が2位と43秒差の区間賞で主将で2区の藤田紅良選手(同)につないだ。しかし藤田選手が2㌔過ぎで左足裏がつるアクシデント。それでも、3区の遠坂日向選手(2年)、4区の隅田美月選手(1年)も好走。アンカーの蒲生悠桜選手(3年)が手をキツネポーズにし、1時間12分26秒でゴールした。
藤田選手は「走り切るのに精いっぱいだった」と明かしたが、1年からの盟友の谷選手から「ファイト!」とたすきを渡され、「負ける気がしなかった」と仲間の言葉を力に変えた。寮生活で培ったチーム力が強みで、「絆は他チームに負けない」とメンバーは口をそろえる。「『過去最弱。タイム的に県大会優勝も怪しい』の前評判を覆したいと必死に夏合宿をしてきた。『下剋上』をスローガンに、みんなで勝ちに行けた」と喜んだ。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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