田原市内を拠点に活動する女性サーファー3選手が、10月に静岡県牧之原市であった日本サーフィン連盟「第59回全日本サーフィン選手権」でそろって入賞した。3人は同じホームビーチを拠点とする仲間同士。時にはつらい自主トレーニングを乗り越えるため励まし合った。「女の友情」で目標だった表彰台をつかんだ。
今大会で入賞したのはいずれも市内在住のパート従業員安井美紀さん(56)、派遣社員の神谷真理子さん(47)、会社員の山本優香さん(29)の3選手。安井さんはボディボードのグランドマスタークラス3位。神谷さんはショートボードのマスタークラス準優勝、山本さんは同シニアクラスで3位だった。
支部予選突破を目指す神谷さんと山本さんが今年3月頃、合同練習を計画していた。前年度の連盟グランドチャンピオンで予選を免除された安井さんが5月に2人の計画を知って合流。安井さんは「4年ぶりの決勝進出へ向け、さらに自分を高めようと考えていた。2人の計画に混ぜてもらった」と振り返った。
仕事を終えた夜に日程を合わせ、仲間の自宅で体幹を鍛えたり、筋力アップに励んだりして身体能力アップに努めた。団結力も生まれ、出場試合には応援も買って出て互いを支え続けた。
山本さんは「波乗り練習では、ライディング時に強い波でも押されなくなった」と体幹トレーニングの成果を示した。
神谷さんは「陸から元のポイントまで位置を修正する際、浜辺を走ってスライドする。筋トレ効果もあり心身ともに強くなれた」と喜んだ。
安井さんは「1人のトレーニングはモチベーション維持が難しい。隣で仲間が頑張る姿に刺激を受けた。仲間がいることで気持ちを強く保てたと思う」と振り返った。大会初戦では格上2選手の重圧もはねのけ、決勝進出のきっかけもつかんだという。
今後もさらに高い目標を掲げる3人。安さんは日本ボディボード連盟のシニアクラス優勝、神谷さんは来年度の全日本で頂点を目指す。山本さんは「プロ資格を取って活躍の場を広げたい。そうなれば来年の全日本は出られませんが」と笑顔で語った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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