東三河懇話会は6日、新春懇談会を豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で開いた。地元8市町村長と近隣の湖西市長らが新年度の重点施策の他、人口など縮減社会を踏まえたまちづくりで意見を交わした。
今回から東三河県庁を所管する江口幸雄副知事もパネリストに加わった。進行役は元豊橋技術科学大学学長の大西隆氏(東京大学名誉教授)。政財界を中心に地域課題に関心がある約170人が聴講した。
豊橋市の長坂尚登市長は「楽しい子ども時代を過ごせるまち」への環境づくりのほか、道路や港湾などの充実と並行して産業集積へ向けた用地確保などを掲げた。スポーツ環境の充実策では、新アリーナと豊橋公園東エリア再整備や豊橋総合スポーツ公園野球場の事業を推進し、アジア・アジアパラ大会を機に国際交流などにつなげたい考えを示した。
豊川市の竹本幸夫市長は名鉄八幡駅南地区で開所する「総合保健センター」を保健、医療、福祉の総合拠点とし、市民の健康づくりを支える姿勢を示した。豊川稲荷「午(うま)年開帳」を観光や商業振興の好機ととらえた来訪者向けのサービス拡充も挙げた。
蒲郡市の鈴木寿明市長は「サーキュラーエコノミー」(循環経済)の一つにJR蒲郡駅周辺の東港開発を挙げた。市民参加のワークショップや社会実験、民間資金活用で商業機能充実を図る。
新城市の下江洋行市長は第2子以降の保育料などの完全無償化、小学校低学年の30人学級など子育て教育を挙げた。アジア・パラ大会の自転車ロードレース開催地として「じてんしゃのまち新城」の推進も掲げた。
田原市の山下政良市長は三河港田原地区で耐震強化岸壁と水深10㍍化が進む「田原公共ふ頭」に期待した。「渥美半島道路」については一般道を活用した整備ルート案に戦略を切り替え、早期実現へ取り組む姿勢を強調した。
設楽町は、設楽ダムを拠点に「アウトドアのまち」の推進を挙げた。ダム放流水を生かした水力発電の事業化の協議、マルチワーカーに着目した地域の担い手育成にも取り組む。
東栄町は新庁舎整備の検討開始を挙げた。学校体育館の空調整備と併せて防災機能強化にも生かす。3月の三遠南信自動車道の開通を機に、人が集まる仕組みづくりにも注力する。
豊根村は「観光交流人口100万人」を振興策に掲げ、茶臼山高原への誘客増へ向けた施設充実を進める。スキーや芝桜の他、星空観察や茶臼山登山につながる整備も進める。
湖西市の田内浩之市長は「暮らしやすさ」「元気なまち」を掲げた。デマンド型タクシーやコミュニティーバスの拡充と最適化を進める。企業シャトルバス事業で低炭素化も推進するという。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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