武蔵精密、経産省がグローバルサウス共創事業で紹介

2026/04/08 00:00(公開)
バッテリーステーションでの交換作業=ケニア・ナイロビで(提供)
バッテリーステーションでの交換作業=ケニア・ナイロビで(提供)

ケニアの電動バイクとバッテリー交換サービスのスタートアップと

 豊橋市植田町の自動車部品製造「武蔵精密工業」は、ケニアのスタートアップ企業「ARC-Ride」社と共同で推進した電動バイクとバッテリー交換サービス(BaaS)の実証実験が、経済産業省の2023年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」の紹介事例に選定され、サイトで公開されたことを発表した。

 ムサシは、長年培った技術を生かして独自開発した2輪EV駆動ユニット「e-Axle」を活用し、アフリカ都市部での環境負荷や燃料コスト高騰といった社会課題の解決に取り組んでいる。ケニアではバイクタクシーが主要な移動手段となっているが、ガソリン価格の高騰や大気汚染が深刻化しており、電動化の需要が急速に高まっている。ムサシは21年からARC-Ride社と協力関係を築き、24年に同補助金の採択を受けてナイロビで実証事業を開始し、25年2月に完了させた。

 実証事業でムサシは、100拠点以上の交換ステーション網を活用して数千回ものバッテリー交換記録や走行データを収集した。頻発する停電を考慮して自立稼働が可能な交換ステーションを採用したほか、太陽光発電を利用したコスト削減策や適正価格の設定なども検証した。その結果、電動バイクはガソリン車よりも運用コストが低く、二酸化炭素の排出削減にも有効であることを確認し、BaaSモデルの優位性を証明した。

 今後についてムサシは、アフターサービスの標準化やステーション配置の最適化を進めて事業基盤の強化を図る。中長期的には、ナイロビからケニア国内の他都市へ展開するだけでなく、南アフリカやガーナなどアフリカ各国への拠点設置とBaaSモデルの拡大を計画している。さらに、ムサシはライドシェアサービスとの連携による事業の持続性向上や、使用済み電池の用途変更(Repurpose)による循環型ビジネスモデルの構築も視野に入れている。同社は25年8月開催の「第9回アフリカ開発会議」(TICAD9)でもこれらの取り組みを紹介しており、グローバルサウス地域を含む世界各地での持続可能な社会実現に貢献していく方針だ。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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