総合建設業や建設業団体などでつくる日本建設業連合会は24日、東京都内で、国内の優良な建築物に贈る「第57回ＢＣＳ賞」表彰式を開き、豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場プラットなど17件をたたえた。同市からは佐原光一市長が出席した。
　ＢＣＳ賞は１９６０（昭和35）年に創設された建築賞。建築の企画、設計、施工、維持管理などに関する総合評価に基づいて選考し、建築主と設計者、施工者の３者を表彰している。
　プラットは２０１３（平成25）年４月、豊橋駅南側に市が開設。ＪＲ貨物引き込み線だった狭小敷地に建てられ、振動や騒音、鉄道の近接などの難題に対し、数々の現実的な方策を講じて実現し、豊橋市の規模にふさわしいコンパクト、高機能の劇場と評価された。受賞は東三河で初めて。
　今回のＢＣＳ賞について、同連合会の中村満義会長は「いずれも、建築主の深い想（おも）いが、設計者・施工者の創造力と技術力によって見事に結実した作品であり、このＢＣＳ賞を通じて広く内外に紹介いたしますことは誠に意義深い」とコメントしている。
（中村晋也）