豊橋商工会議所青年部(豊橋YEG)の設立25周年記念式典が4日、豊橋市の穂の国とよはし芸術劇場で開かれた。四半世紀の活動を振り返るとともに、30周年に向けた行動指針「豊橋YEGが『地域経済の発展をやっちゃえば ええじゃないか!』」を発表した。
豊橋YEGは、同会議所創立100周年の前年に設立された「若き企業家集団」。地域振興事業、イベントなどを実施している。
21回を迎えた伝統の手筒花火の催し「炎の祭典」の開催ほか、江戸末期の民衆運動「ええじゃないか」の発祥地とされる豊橋にちなみ、「ええじゃないか豊橋」を合言葉にした地域おこし活動を展開。豊橋市内の市立中学校で生徒に職業について教える「ビジネスパーク」を軌道に乗せるなど、地域の発展に力を注ぐ。
式典では、髙井龍雄会長が「着実に地域に浸透し、市民の目に見える形で地域の発展に貢献している」と先輩らが進めた活動を振り返り「25周年を契機に会員意識を向上、結束力を高め、豊橋YEGプライドを胸にまい進する」と決意を示した。
活動基盤となっている豊橋市を代表し、佐原光一市長が活動に感謝し「さらなる飛躍を遂げることを期待します」と祝福。豊橋商議所の神野吾郎会頭も「今までの経験、常識にとらわれず、あらゆる境界を飛び越え、思う存分に活躍し、このまちをつくってほしい」と激励した。
映像で25年の歩みが映し出されたほか、支えてきた歴代会長を紹介。初代の荒木義夫氏が「叡智を傾けた活動が25年間受け継がれ、うれしく思う」と述べた。
式典後、記念講談が行われ、講談師・宝井一凛さんが登壇した。
最後に「広域連携による商圏の拡大と発信力の強化及び地域資源を最大限に活(い)かした新たな経済発展を促す『ことづくり』」などの行動指針が発表された。
(中村晋也)