チェックポイント 外見や経歴より中身が大切「タラレバ娘の根絶を!」

2017/02/06 00:00(公開)
 結婚しない(できない)若者が増えている。仕事を優先したり、経済的な厳しさも背景にあるが、出会いに関して男女不平等とも言うべき風潮や、親世代のサポートが減ったことも考えられる。
 「東京タラレバ娘」というテレビドラマが放送中だ。過去の恋愛の後悔ばかりで、高い理想ばかりを追いつつ、婚期を逃す独身アラサー女子の日常を描く。そんな女性らに、主演男性が厳しい言葉をグサッと言い放つ。
 先日、記者も参加した飲み会。参加者全員が三十路前後で、女性も立派な企業に勤める社会人。男4000円、女3000円という会計となったが、何と一部女性から不満の声が上がった。
 20代前半の若い女性なら男性陣がもっと負担すべきとも思うが、30代同士なら立派な大人同士。割り勘でもいいほど。前出のドラマで「30代はもう『女の子』ではない」というセリフがあったが、その通り。理想を追うあまり出会い(合コン?)慣れし、男を比べてしまっては幸せはつかめない。
 女性の寛容性と自立性を乏しくしているのは、社会の風潮が原因かもしれない。各種団体が主催する婚活イベントは、必ずといっていいほど男性の参加費が高い。出会いを求めているのは男も女も同じ。男女共同参画社会が叫ばれる中で、この差には疑問を抱かざるを得ない。
 取材でお世話になっている70代男性は「昔はよく、うちの娘はどうだとか、引き合わせてあげたんだけどね」と言う。今の若者は、目上の人からの紹介やお見合い話には抵抗感を抱く。しかし、仲人役の人の顔を立てなければと、出会いに真剣に向き合えるメリットはある。
 男も女も、外見や経歴だけで判断せず、互いの内面を知る努力から、全ては始まる。
(由本裕貴)
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