蒲郡で「ムスリムおもてなしセミナー」

2017/02/10 00:01(公開)
サラさん(左手前)の講演を聴く参加者ら=蒲郡市民会館で
 東南アジアからイスラム教徒(ムスリム)観光客の受け入れ体制を考えようと観光業者向けの「ムスリムおもてなしセミナー」(県観光局主催)が9日、蒲郡市民会館であった。県内に住む教徒や旅行客を受けている岐阜県高山市の先進事例から、食事や礼拝などへの対応を聞いた。
 訪日外国人は年々増えており、ここ数年はビザ緩和や格安航空会社による就航拡大で東南アジアからの旅行客が増えている。中でもイスラム教徒が多いマレーシアやインドネシアが増加傾向にあるという。
 セミナーは今後アジア大会や国際会議開催が県内で計画されることから宿泊施設や飲食店、自治体など観光関連業者らを対象にして勉強会を企画。43団体65人が参加した。
 セミナーではイスラム教徒で宗教法人名古屋モスクのサラ・クレシ好美さんが講演。サラさんは「日本ではムスリムについてあまり理解がない。日本で買い物や食べ物に興味があり、楽しみたいと思っている」と紹介。「旅行客は昼食を食べたくても宗教的戒律により、食べられないものもあるため、メニューには原材料表示など情報提供をしてもらえば喜ばれる」とアドバイスした。
 すでに旅行客を受け入れている飛騨高山ムスリムフレンドリープロジェクトの清水大地さんは「朴葉みそとイスラム対応処理の鳥肉、豚骨ではない魚介だしのラーメンなど臨機応変な対応で喜ばれた」と報告した。
 聴講した蒲郡市の宿泊施設は「現在は台湾やタイなど仏教圏での受け入れをしているが、今後は拡大していく場合に参考にしていきたい」と語った。
(安藤聡)
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