豊川の2小学校で防災集会

2017/02/11 00:00(公開)
自身の経験を振り返り、防災の心掛けを説く千葉さん㊨=一宮西部小学校で
 1カ月後に東日本大震災から6年になるのを前に、豊川市の一宮南部小学校(石原清史校長)と一宮西部小学校(柴田斉子校長)で10日、防災集会が開かれた。震災を体験した宮城県仙台市の学校教員・千葉久美子さん(56)が来校し、両校の4年生以上の児童や教員に「備える」大切さを訴えた。
 2011(平成23)年3月11日、千葉さんは当時、仙台市の大野田小学校で教員をしていた。児童らの下校直前に地震が発生し、激しく長い揺れに耐えた恐怖の時間…。「子どもたちを何としても守りたい。一緒に生き抜きたいと思った」と振り返った。
 自宅に帰っても、停電や断水の中、5分おきに起きる余震で睡眠もままならない。冷たい水で髪を洗い、ガソリンの整理券をもらうために大勢の人が雨に打たれながら列をなす。延期されていた卒業式は、自粛ムードで普段着で行われたことも明かした。
 また、地震発生時はランドセルなどを頭にかぶり、割れた窓ガラスの対策で、就寝時は枕元にくつを置いておく大切さも語った。現在、勤務する仙台市北六番丁小では避難所運営ゲームや地域と合同の防災訓練、熊本地震の被災地にタオルなどを贈った支援活動も紹介した。
 東三河でも、いつ起きてもおかしくない南海トラフ巨大地震。千葉さんは、時折強い口調で「自分で正確な情報を入手して、自分で判断しなきゃいけない時もある。この素晴らしい豊川市を守る人になってほしい。皆さんの知恵は大人も救う」と呼びかけた。
(由本裕貴)
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