豊橋市新吉町の豊橋中央幼稚園（柴田則子園長、園児２０６人）で３日、「おひな祭りとテルミン演奏会」が開かれた。桃の節句を祝うとともに、ロシアの電子楽器「テルミン」の不思議な響きに皆で耳を傾けた。
　園では毎年節句に併せてコンサートを開催、琴やアルパ、フルート、和太鼓等の演奏会を聴き、園児に生の音に触れさせる機会としている。昨年はスティールパンやパーカッションの演奏を実施、今回は職員もあまり知らなかったという“テルミン”を園児たちに体感してもらおうと、国内におけるテルミン演奏の第一人者である竹内正実さんに出演依頼した。
　この日は、竹内さん、濱口晶生さんら奏者４人が来園。集まった園児や保護者の前で、竹内さんが楽器に直接触れずに演奏するテルミンと、テルミンの機能を持つマトリョーシカ“マトリョミン”について説明した。
　濱口さんがテルミンで「星に願いを」「白鳥」を披露したほか、奏者４人がマトリョミンを使って「アメージンググレース」や「カチューシャ」などロシア民謡メドレーを演奏。演奏に合わせて子どもたちが「うれしいひなまつり」を歌って演奏会を終了した。
　テルミンを見聞きするのが初めての園児ばかりで、手品みたいなユニークな演奏法とその独特の柔らかな音色に「ＵＦＯが来るかも」と大興奮。演奏後は体験時間も設けられ、年長園児がマトリョミンに触らせてもらい大喜びしていた。
（田中博子）