牛久保町民の宝 後世へ

2017/03/20 00:00(公開)
洋風の吹き抜けや階段を見学する市民ら=牛久保町の博愛堂別館で
 豊川市牛久保地区住民らでなる牛久保安心・安全なまちづくり協議会(柴田勝会長)は19日、地区内で貴重な歴史遺産として残す建物の候補となっている博愛堂別館(常盤154)の内覧会を開き、会員や市民ら約50人が参加した。
 密集住宅街にある同館は、1932(昭和7)年に牛久保信用組合の建物として完成。昭和19年に現在のJAひまわりにあたる豊川市農業会に継承された後、芸術家の所有を経て、昭和52年からは博愛堂薬品の居宅となっている。
 外観や、玄関を入った吹き抜け、階段・回廊は洋風の造りとなっており、白い外壁やアーチ型の窓、ステンドグラスや帝国ホテルなどに使われ流行となったスコッチタイル、豪華なシャンデリア、巨大で重圧な金庫は時代を感じさせる。
 牛久保信用組合時代には洋風スペースを業務に、奥の複数の和室は接待や職員の休憩室として使われていたとされ、まちの発展の歴史を後世に伝える珍しい建物。来館者に歴史的な観点で説明した市文化財保護審議会委員・泉田英雄さんは「地域の大事な遺産。理解を示すだけでなく、維持管理していくためにいい知恵をお願いしたい」と呼びかけた。
 築85年と老朽化が進み、災害時には延焼率の高い地域に立地している。柴田会長は「牛久保町民の宝として、これからどうやって残していくか。市の支援も受けながら考えていきたい」と話した。(由本裕貴)
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