豊橋っ子のソウルフード「ヨシノパン」が市販の製造終了

2017/03/25 00:01(公開)
地域住民らに惜しまれつつ、市販のパン部門の幕を下ろすヨシノパン=豊橋市宮下町で
創業70年を誇る豊橋市宮下町の「ヨシノパン」が24日、市販のパンの製造、販売を終了した。店頭販売が最後とあって、直売店には朝から多くの買い物客が訪れた。代表の健康を理由に閉鎖を決めたが、給食部門は今後も継続する予定。
 戦後間もない1946(昭和21)年創業。チーズクリーム入りの四角形のパン「チーズ」や、カスタード入りのチョコチップパン「パンドール」、東三河のローカル菓子パン「デセール」など、素朴な味のパンは豊橋市民の“ソウルフード”として親しまれてきた。
 最終納品を告知したところ、高校生を中心にSNSで噂が広がり、工場に併設している直売所や納品先では、別れを惜しむ常連客や地元住民であふれた。前日の23日も、直売店では午前中に全てのパンが売り切れる盛況ぶり。代表は「ありがたい」と感謝する。
 24日は、午前8時半の開店前からパンを買い求める市民らが列をつくった。
 人気のチーズは早々に完売。市内の主婦2人は「高校の購買で買っていた思い出の味。ヨシノパンがなくなるのは寂しい」とこぼし、市内の学生男性(20)は「幼稚園の時におやつで出ていたチーズが大好きだった」と懐かしの味との別れを惜しんだ。
 今後、委託を受けている学校給食のパン、ごはんは継続し、保育園への納品は縮小する。
(飯塚雪)
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