小学生の蒲郡市議会傍聴を拒否

2017/06/13 00:02(公開)
市役所1階のモニターで本会議を傍聴する親子ら=蒲郡市で
 蒲郡市議会6月定例会で12日の本会議を傍聴に来た小学生たちが、席への入室を断られた。同議会傍聴規則では「児童及び乳幼児は傍聴席に入ることができない。ただし、議長の許可を得た場合は、この限りではない」と定めており、大場康議議長は「現行の規則上で許可することができなかった」とし、「条文が不十分な部分もあり、見直していきたい」と語った。
 傍聴しようとした小学生らは同市議会議員の鈴木貴晶氏の子ども4人と、小板知子さん(41)さんの子どもとその友人4人、竹内恵理さん(36)の子ども2人の計10人。小学生らは10日の土曜日が授業参観日で、この日は代休だったためにそれぞれ母親と一緒に傍聴を希望した。
 事前にそれぞれに「不可能」としていたが、議場がある市役所を訪れた。小学生が入場できないため、親子で市役所1階に設けられたモニターによる傍聴をした。
 小板さんは「子どもにも、まちづくりを考えている場を見せて学ぶ良い機会のためだったのに残念」と話した。
 貴晶氏の妻・茉莉さん(47)は「これまで東三河広域連合議会や裁判所での公判の傍聴は見ることができた。これでは閉ざされているのではないか」と疑問を投げかけた。
 一方、東三河の他4市の市議会では豊橋と新城は蒲郡と同様の規則がある。豊橋では「本会議で子どもを連れて傍聴は拒んではいない」、新城では「これまで申請はない」という。また豊川、田原の両市議会では条文で定めていない。
 大場議長は「どこで制限して良いのかまだわからない部分がある。文言を見直さないといけない」と話している。
(安藤聡)
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