【蒲郡】駅周辺から竹島までをもっと魅力的に 伊勢湾フェリーとの連携や駅のライトアップも

2025/01/01 00:00(公開)
今の東港地区

 蒲郡市は、蒲郡駅周辺から竹島に至る「東港地区」のまちづくり実現に向け、本格的に動き出している。

 

 東港は水族館などの用地として竹島ふ頭周辺を約15㌶埋め立てたが、社会情勢の変化で施設利用計画が中断し、現在は暫定的な利用にとどまっている。

 

昨年3月に検討案として作成された将来の東港地区のイメージ図(提供)

官民が協力して取り組む

 

 2021年、ビジョンを策定したことがきっかけで動き出した。22年には、まちづくりを活発化させる取り組みを始めた。専門家による検討チームを立ち上げ、官民連携して社会実験に取り組んできた。

 

 23年、市は「蒲郡東港パートナーズ特別共同企業体(JV)」を計画案策定事業者として委託契約した。デザイン会議や市民の意見を取り入れながら、持続性のある魅力的な場所にするために、たたき台となる「ゾーニングプラン案」を立案している。

 

竹島橋でのライトアップ事業

あかりを通して魅力向上

 

 昨年から実現に向けた社会実験に取り組んでいる。4月、竹島周辺の夜間景観の活用したライトアップ事業をした。あかりを通して周辺の魅力向上と、夜でも安心して訪れて活動したくなる環境づくりを目指した。

 

 6月には市民が主体となり、地区を使いこなすためのイベント「ポートタウンまちづくりデイズ」を開いた。駅南側の歩行スペースを活用し、飲食、物販、体験など多くの人が楽しめる企画を用意した。将来の公共空間を想定した場を作る計画の参考にした。

 

伊勢湾フェリーとの社会実験

伊勢湾フェリーとも連携

 

 8月からは竹島ふ頭を旅客船が行き来する港の風景にするため、三重県の伊勢湾フェリーと連携した実験を始めた。10月は関連し、三重の鳥羽市と蒲郡市を結ぶ特別運航があった。海上交通のターミナルとしてどのような機能が必要なのかや、運航に関する事業の可能性などを調査した。体験した市民から好評だった。

 

 市みなとみらい課の権田吉宏さんは「東港地区まちプロジェクト会議のメンバーとともに、引き続き社会実験などに取り組んでいきます。公民連携により、実現性のあるより良い計画を作っていきたいと考えています」と話した。

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林大二朗

 愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。

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