豊橋市で活動する九つのアマチュア野球競技団体は25日、市役所に長坂尚登市長を訪ね、同市神野新田町での新野球場の早期整備を緊急要望した。新球場は、拠点だった豊橋球場が新アリーナ整備で廃止されたのに伴い計画された。一方、新アリーナ中止を掲げる長坂市長は新球場の整備計画も一旦停止。各団体は「試合も練習もまともにできない状態」と訴えた。
この日は豊橋野球協会の岡本至弘会長、豊橋東リトルシニアの桜井孝史会長らが訪れ、市長に緊急要望書を手渡した。要望では現計画通り、総合スポーツ公園に硬式野球も使える野球場の3面整備を進めることを挙げた。当面は、夜間練習や大会開催が可能なサブグラウンドを優先整備させ、来年度のアジア大会の球場不足も考慮して市民球場の使用料減免措置なども講じるよう求めた。
豊橋球場跡での新アリーナ計画が中断され、新球場整備も一旦停止状態にある。
特に硬式野球はこれらの影響で、平日夜間に使えるグラウンドがないことや、市外や県外からチームを集めて大会も開けない。週末は県外への遠征も余儀なくされ、野球少年らの負担増も危ぶまれている。
桜井会長は「上部組織の大会では試合会場を広域に配置するが、豊橋市内では適した野球場がない。新アリーナ計画の結論次第で野球場の命運が左右されるのは、先が見通せず納得できない。今の児童生徒らが競技に打ち込めない不公平な状況は改善すべきだ」と実情を説明した。
長坂市長は「すぐにとはいかないが、どこか新たに3面の球場を移転集約可能か検討を進める必要がある」と述べた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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