田原市とイオングループの「マックスバリュ東海」は15日、連携協定を結び、同社が出店地域で展開する移動スーパーの定期巡回を始めた。買い物が困難な人を支援する。週4日で市内全域の拠点を定期巡回する。市は高齢化などを踏まえて買い物支援を強化するほか、地域の見守り活動にも役立てたい考えだ。
マックスバリュ東海は出店地域で移動スーパーを運営している。豊橋市内で昨年11月に「豊橋富士見店」を出店したのに伴い、近隣地域の田原市内へ移動スーパーの派遣を決めた。
軽トラックの荷台に冷蔵庫や商品陳列ケースなどを備え、店で販売する生鮮食品やレトルト食品、総菜や弁当、菓子など約500種類を積み込める。各地域の指定場所に約20分停車して近くの人に販売する。月曜を除く平日4日間で市内47カ所を巡回する。
この日は市とマックスバリュ東海が買い物支援と地域見守り活動で連携協定を締結。市役所前で移動スーパーの出発式があり、担当者となったパート従業員の豊原亜由実さん(38)が山下政良市長らに見送られて巡回地点を目指した。
同市田原町の蔵王東ケ丘地区公民館前では、巡回サービスを知った近隣の高齢者らが昼食用の弁当や夕食の食材を買い求めた。73歳の女性は「持病で車を運転できず、同居家族の車で買い出しに行くことが多い。自分がほしい食材や一品物足りない時は便利だ。イオン系カードが使えるのがありがたい」と喜んだ。
豊原さんは「店内公募で移動スーパー担当を希望した。人と話すのが好きなので、地域住民との交流などを楽しみにしている」と期待した。
高齢者や障害者ら買い物が困難な住民向けの移動スーパーは、東三河などで食品スーパーを展開する「渥美フーズ」がすでに消費者との直接契約で巡回している。市やマックスバリュ東海では同社との客層のすみ分けが可能と判断した。
市高齢福祉課によると市民のうち65歳以上の高齢化率は今年3月末で30・2%と初めて3割を超えた。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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