豊橋市が介護サービスにAI導入へ

2017/07/11 00:00(公開)
AIを使った介護の実証研究のため協定を締結した佐原市長と岡本社長㊧=豊橋市役所で
 介護サービスにAI(人工知能)を導入し、効果的なケアプランで重度化の予防、ケアマネジャーの負担軽減を目指す取り組みが、豊橋市で始まる。10日、市とAIを提供する業者の間で調査研究の協定が交わされた。介護現場でAIを使用するのは全国で初めてという。
 市と協定を締結したのは、AIを使った介護サービスの開発、実用化を目指すシーディーアイ(東京)。産業革新機構や民間会社、社会福祉法人が共同出資し、3月に設立した。
 同市を舞台にした自立を促す介護の実証研究のため、「自立支援型ケアマネジメントに関するセミナーおよび身体的自立支援を促進するAI導入に伴うケアマネジメント業務の変化に関する調査研究協定」を取り交わした。
 AIが作成したケアプランをケアマネジャーが利用者に実施し、重度化を防ぐとともに、ケアマネジャーの業務負担の軽減につなげる。
 具体的には、市は昨年度まで8年カ年分の介護保険データ(匿名加工の約10万件)を提供。このデータをAIが読み込んで学習し、ケアプランを作成する。
 ケアマネジャーが利用者の状態に合わせて調整した上、10月頃から利用者に実施。3カ月後、訪問調査も交えながらケアマネジャーの業務の変化や利用者のケアプランに対する満足度、身体状況の改善具合を調べ、AI導入の効果を検証する。
 協定締結式が市役所で開かれ、佐原光一市長は「AIと自治体のビッグデータを使った新たな事業に一歩を踏み出す。介助を受ける人が元気になり、介助をする人の負担が減るのを期待」と話した。
 岡本茂雄社長は「介護現場の経験値をAIに学ばせ、より高齢者に即したケアプランを作り、高齢者の自立を促せる。AIで質の高いプランができる」と期待を込めて話した。
(中村晋也)
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