鳳来寺山の傘杉 しめ縄掛け替え

2017/07/24 00:01(公開)
傘杉の幹にしめ縄を飾る保存会メンバーら=新城市門谷で
 夏山シーズンに合わせ、新城市の鳳来寺山中腹にある傘杉(かさすぎ)で23日、地元住民によるしめ縄の掛け替えが行われた。住民らが麓から力を合わせて運んで長さ7・5㍍、直径10㌢のしめ縄を飾りつけた。
 傘杉は鳳来寺山登山口の石段から約320段目にある。樹齢約800年、幹の太さは8㍍、高さが約60㍍ある。
 しめ縄は太平洋戦争終戦後、復員兵たちが無事を祈って飾ったのが始まり。1981(昭和56)年から2010年まで地元農家で続けた。3年前からは住民有志で保存会をつくって引き継いでいる。毎年の年末に掛け替えているが、ハイカーが多いことから夏場でもきれいな姿を見てもらおうと行った。
 この日午前9時過ぎ、地元住民らでつくる保存会(小笠原則彦会長)メンバー10人が現地を訪れて高さ4㍍付近に飾り付けた。
 小笠原会長は「豊橋から毎日のように訪れている人もいる。8月11日が山の日となったこともあり、毎年夏にも掛け替えていきたい」と話している。
(安藤聡)
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