新城・四谷千枚田で自然観察とドローン体験

2017/08/06 00:00(公開)
上空からドローンで撮影した、青々とした真夏の四谷の千枚田(吉武さん撮影)
 新城市の市民団体・ハッピーランドプロジェクト(丸地典利代表)などによる「四谷千枚田で自然観察×閉校した連谷小学校でドローン体験」が、鞍掛山のふもとに広がる「四谷の千枚田」などで開かれ、豊橋市や豊川市の小学生15人と父母らが参加した。
 美しい景観の千枚田の保全活動に取り組む丸地代表の案内で、子どもたちは田んぼや用水路でカニやカエル、オタマジャクシ、アメンボ、トンボなど、棚田に生息する生き物を観察した。
 その後、過疎化によって鳳来寺小学校に統合され、一昨年3月をもって閉校した旧連谷小学校に移動し、元消防職員で、現在はドローン(無人航空機)専門メディア事業を手掛ける吉武穂高さんと、豊川市消防職員の木内史典さんの指導を受け、ドローンの操縦体験に挑戦した。
 散策時、青々とした真夏の棚田をドローンで撮影した動画や写真を見ながら、最新の空撮技術を学習。中には、最初は操縦するドローンが壁に激突してしまうなど苦戦する子もいたが、保護者や操作が上手な友達から教わり、最後には全員が安定して飛ばせるようになった。
 地元住民が寄り合いで集う古民家での昼食では、炭火焼きの五平餅や設楽町産の天狗ナスを使った汁物などが交流に花を添えた。
 木内さんは「今後は過疎地域に多くの子どもたちが来るきっかけを継続して築けるかが課題となる。地域住民や行政とその仕組みをつくっていきたい」と話した。
(由本裕貴)
ドローンに向かって手を振る棚田散策の参加者ら(同)
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