ダンス公演「ナビゲーションズ」が29日から、豊橋市駅前大通２の開発ビル５階で行われる。観客の所持品を舞台上に引き込み、ダンサーの佐藤健大郎さん（39）＝京都府＝が振り付けを生み出す即興性の高い演目。演出家の相模友士郎さん（35）＝福井県＝は「小難しいものではなく、ダンサーへ積極的にアクセスして気楽に味わってほしい」と話している。
　ナビゲーションズは、演劇やダンス作品を手掛ける気鋭演出家の相模さんと国内外で活動する佐藤さんの２人が２０１４（平成26）年から、福井、横浜、京都、広島で上演を重ねてきた。
　２人は、穂の国とよはし芸術劇場プラットが行うアーティスト支援事業「ダンス・レジデンス」を活用し、20日から豊橋市に滞在し準備。１年ぶりの公演を前に「改めてダンスに向き合える時間ができた」と成果を話す。
　２人は「分かりにくいイメージがあるダンスが、どう生まれてくるのかが見られる。トリッキーな反面、エネルギッシュなものが出せたらと思う」と意欲を見せている。
　幼い子どもがいる家族にも気軽に楽しんでもらおうと、10月１日午前11時の部は年齢制限のない子ども連れ限定の「子連れナビゲーションズ」となる。このほかの部の上演後には、愛知県にゆかりのある美術家・山城大督さん（29日午後７時）と美術評論家・天野一夫さん（30日午後７時）を招くアフタートークも行う。
　公演は、29日午後７時▽30日午後２時、同７時▽１日午前11時（子連れナビゲーションズ）午後３時－。料金は２０００円（全席自由）で、子連れナビゲーションズは１家族あたり１０００円。定員は各回40人。
　問い合わせは公演事務局（０８０・９７８０・６１４４）へ。
（飯塚雪）