豊川一宮西部小被災地応援団「もろ星☆」結団式

2017/10/05 00:00(公開)
初代メンバーが作った団旗を背に発足した「もろ星☆」=一宮西部小で
 豊川市立一宮西部小学校(柴田斉子校長)で4日、被災地応援団「もろ星☆」の結団式が行われた。災害や復興支援を学ぶ同校独自の児童組織で、2年目の今年は6年生20人で結成。11月11日の学校行事「もちの木まつり」でパフォーマンスを発表する。
 「もろ星☆」は昨年度、ダンス担当10人と、応援演舞担当9人で誕生。校内行事で音楽に合わせたダンスパフォーマンスを踏まえて震災の現状や復興支援を呼び掛け、募金活動や校内放送を使った周知活動に取り組んだ。今年、2代目メンバーには有志20人が集まった。
 担当教員として指導する杉原久美子さん(37)と野本宏奈さん(35)は、東北や熊本の被災地への支援活動が減ったり、人々の記憶から薄れてしまう「風化」を説明。6年前の東日本大震災をテーマにしたDVDも観賞させた。
 児童らは東日本大震災、熊本地震、今年の九州北部豪雨の被害内容や復興状況を新聞や書籍、インターネットで調査し、「新たに分かったこと」や「感じたこと」、「自分にできること」をまとめる。それを踏まえ、地域住民にも一般開放される来月11日「学校の日」での行事で披露するパフォーマンスを考える。
 また、被災地応援献立として給食にサンマの蒲焼きが出る今月13日には、昼食中に校内放送でチームの結成などを周知する。
 杉原さんは「みんなのやることは正しいことだから、恥ずかしがらず堂々とやってほしい。何かしたいという小さな気持ちが大きくなり、家族らを通じて校外にも広まれば」と期待。野本さんも「自分からやりたいと、これだけ集まったのはすごいこと」と感激していた。
(由本裕貴)
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