児童らが次郎柿で東北応援

2017/10/12 00:00(公開)
応援メッセージが書かれた袋をかける児童=豊橋市石巻平野町で
 同じ地名の東日本大震災被災地へ応援メッセージ付きの次郎柿を送るため、豊橋市立西郷、玉川両小学校の児童が「東北頑張れ」などと書いた袋で丁寧に柿を包んだ。
 石巻(いしまき)地区特産の次郎柿で、宮城県石巻(いしのまき)市の被災者を支援しようと、地元の柿農家らが4年前から行う「復興お絵柿プロジェクト」。品質向上や収穫時期の調整を目的に掛けられる袋にメッセージを書いた次郎柿を被災地へ届け、応援する思いとともに、おいしい柿も味わってもらおうと実施している。
 11日は、学校近くの柿畑で西郷小児童約110人が袋を掛けた。同プロジェクト代表の鈴木義弘さん(46)が「今でも仮設住宅で暮らす人がいる。みんなの温かい気持ちとおいしい柿を持っていきます」と趣旨を説明。
 児童たちは、傷のない柿を真剣に探し「とうほくふぁいと」「この柿でたくさん笑顔に」などと書いた袋を付けていった。3年の岩瀬颯真君(9)は「この柿を食べて早くまちが回復するよう頑張ってほしい」と思いを込めて話した。
 袋を掛けた次郎柿は通常より1カ月ほど遅い11月下旬に収穫し、12月に被災地へ鈴木さんが届ける。
(飯塚雪)
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