一般社団法人「3710Lab」は運営するウェブミュージアム「MOON」で、常設展「図書館とであう海の本」を「海の日」の7月20日に公開した。公益社団法人日本図書館協会との共催。全国100館の図書館が協力し、約600冊の海に関する本を紹介する初の取り組みだ。県内では新城図書館や田原市図書館などが参加し、図書館員による選書コメントとともに多様な海の本の魅力を発信している。
ウェブ展示の公開に先立って今年5月、企画に参加した図書館員によるトークディスカッションが開催された。田原市図書館を含む全国9館の担当者がそれぞれの選書について語り合った。田原は太古の海を舞台にした絵本「星につたえて」を取り上げ「最後のページを読んで思わず涙が出た」と紹介、海を入り口に広がる想像力の大きさを伝えた。
さらに、渥美半島から出航し90日間に及ぶ漂流の末に生還した4人の船乗りの実話を描いた「風濤の果て」も紹介した。同書は現在絶版となっており市場で手に入りにくいことから、地域の記憶として受け継がれてきた物語や、失われつつある良書を未来の世代へ残していくという図書館の社会的役割の重要性が、参加者間で改めて共有される契機となった。
関連して、全国各地の参加図書館内で関連展示が順次開催されている。田原では8月11~31日、独自に選んだ海の本や図書館員のお薦めのコメントなどを交えた展示が行われる予定。
購読残数: / 本
1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
週間ランキング
日付で探す