田原の農業・鈴木さん緑白綬有功章

2017/11/19 00:00(公開)
笑顔で受章について語る鈴木さん=田原市役所で
 国内農業団体として歴史的権威のある「大日本農会」(総裁・秋篠宮文仁親王殿下)が定める農事功績者表彰で、田原市赤羽根町の農業・鈴木達司さん(68)が緑白綬有功章を受章した。17日、市役所を訪れて鈴木正直副市長に報告。「まさかという思い。とにかく皆さんのおかげです。感謝しております」などと感慨深く語った。
 長年にわたる地域農業発展への努力や技術研究、経営改善への挑戦、青年農業者育成の貢献など、農事改良の奨励や功績を称える同表彰制度。
 鉢花や露地野菜栽培などを手掛ける複合経営の鈴木さんは地元の県立渥美農業高校卒業後、実家の跡継ぎとして就農。1971(昭和46)年には地域の先駆けとなる重油暖房機を取り入れ、生産性を向上させたほか、90年には当時国内で前例のない高圧ナトリウム灯によるマダガスカルジャスミンの開花促進技術を導入し、実用化に成功するなどした。
 地域農業にも貢献。田原農業懇話会を結成し、初代会長として農政に関する行政への要請活動や、ヒートポンプやLED電球導入などに向けて、国に対して補助事業化を働き掛け、施設園芸の省エネ化などに尽力した。
 母校卒業から50年の節目という鈴木さん。「豊川用水と先人のご苦労があってのこと」としながら「一生懸命やっていれば、応援してくれる人がいる。自然相手の農業で毎日苦労もあったが、なんとかへこたれないようにやってきた」とこれまでを振り返り、未来ある若手農業者らに「身近にある目標を立てて、歯を食いしばって一生懸命地道に頑張ってほしい」と期待を込めて話した。
 緑白綬有功章は東海地域からは3人が受章。各都道府県知事や関係団体などの推薦と、審査委員会を通じて受章が決まる。
(千葉敬也)
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