「神野新田物語」豊橋で初稽古

2018/01/15 00:00(公開)
言葉やジェスチャーで感情を伝えるゲームを行う出演希望者ら=同市中部校区市民館で
 明治時代、豊橋市西部に広がる神野新田の開発を手掛けた人々の人生を描いた群像劇「神野新田物語」の出演希望者らの練習が始まった。今年12月の上演に向け、14日には同市中部校区市民館で小学1年生~70代の23人が参加し、発声練習や体の動かし方など演劇の基本を学んだ。 
 同劇は郷土の偉人を次世代に伝えるため演劇を制作、上演する市民団体「ひとすじの会」(宮下孫太朗会長)のオリジナル作品。参加者は3部作の第1話「新田の完成」への出演希望者で、豊橋のまちづくりを語る上で欠かせない神野新田の開発にまつわる歴史も学んでいく。
 練習では、早口言葉と50音で滑舌や発声を強化。感情を表現することに慣れるため言葉を「みゃ」だけで伝えるゲームも行った。
 第一話は、1875(明治8)年から完成する96年までの物語。堤防が壊れ、売り出された「毛利新田」を購入、干拓に着手した名古屋の実業家・神野金之助をはじめ、養子の三郎・りき夫妻や、強固な堤防造りに貢献した服部長七、農民ら関わった人たちにスポットを当てる。
 出演者は現在も募集しており、舞台経験の有無を問わず、豊橋市内外の小学1年生以上が対象。1月から半年間、基礎稽古を行い、オーディションで配役を決定、7月から本稽古に入る。本番は12月22、23両日、全4回公演を予定している。
 申し込み、問い合わせはカットハウス「孫太朗」(0532・55・5610)へ。
(飯塚雪)
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