さっそうと飛ぶタカ

2018/01/17 00:00(公開)
「小哲くん」を呼び寄せる浪崎さん=岩崎学園グラウンドで
豊橋「小哲の部屋」浪崎さんがフリーフライト実演

 バードカフェを昨年9月に豊橋市三ノ輪町にオープンした浪崎栄恵さんが、同市岩崎町の社会福祉施設「岩崎学園」グラウンドでタカにひもを付けずに飛ばすフリーフライトを行った。参加者は、さっそうと宙を滑空するタカを間近で見学した。 猛きん類などの鳥と触れ合えるバードカフェ「小哲の部屋」の浪崎さんに、来店者から「飛んでいる姿も見たい」と要望があり、今月13日、同学園が協力して実現した。
 この日は、鳥愛好家や住民の22人と学園の児童、職員らが集まり、浪崎さんらがタカ科のハリーホーク「小哲くん」のフリーフライトを披露。晴天の空に飛び立った小哲くんは、浪崎さんが餌合子(えごし)と呼ばれる餌箱をカンカンと鳴らすと、浪崎さんの左腕に戻ってくる。大きく翼を広げて目の前を通過する小哲くんに、参加者は少し驚きながらも感嘆の声を上げた。腕に小哲くんを乗せて写真を撮ったり、短距離でのフリーフライトを実際に体験したりすることもできた。
 「迫力があって楽しかった」と浜松市北区三ケ日町から参加した20代の姉妹。ふくろうカフェや鳥のテーマパーク「掛川花鳥園」などにもよく行き、「鳥は見ていて楽しいし、かわいくて癒やされる」と話した。
 豊橋市春日町から参加した女性(70)も鳥好きで、「タカの精悍(かん)な姿はすてき。こんな間近で飛んでいるのを見られたのはうれしい」と言い、「機会があればまた見に来たい」と話した。
 グラウンドを提供した岩崎学園の松下直弘園長は「面白いイベントだし、これを通して住民が障害のある子どもたちと触れ合うきっかけにもなれば」と浪崎さんに協力したという。
 大勢の前でのフリーフライトを見せるのは初めてだった小哲くんに「しっかり飛んでくれて良かった」と浪崎さん。「機会があればまた開催したい」と話した。
(井嶋義典)
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