新城市設楽原歴史資料館で鉄砲玉展

2018/01/19 00:00(公開)
鉄砲玉の発見場所を示した地図(左上)と湯浅学芸員=新城市設楽原歴史資料館で
 戦国時代の設楽原の戦いで使われたとされる鉄砲玉にスポットを当てた企画展が、新城市設楽原歴史資料館で開かれている。同館では周辺で鉄砲玉を見つけた人の名を登録しており、その周知のために企画した。2月24日まで。
 現在開催中の「鉄砲隊の鉄砲展」後期展として企画。鉄砲は演武だけではなく玉も込められて発砲されるものとして初めてスポットを当てた。
 同館周辺は1575(天正3)年に織田・徳川連合軍と武田軍が戦った設楽原決戦場跡地。同館には1991(平成3)年から見つけられた鉄砲玉が寄せられており、これまで18カ所を登録している。ほとんどは連吾川周辺部で連合軍陣地だったという。
 一番最近では同市八束穂地内で熊谷浅二郎さん=豊橋市=が今月14日に発見。決戦場から東側に離れた場所に位置していたことから同館では「武田軍の陣地とされている場所。絵巻など資料で銃を持っていたことも分かっているため、武田軍が使用していた可能性もあるのでは」と話している。
 会場では91年から今月までに発見された鉄砲玉と、場所を記した地図、玉の成分から採掘鉱山が分かることを示したものを展示している。玉は発見者の名前とともに地元の郷土史家の小林芳春さんが大きさ、重さ、成分を紹介している。
 湯浅大司学芸員は「鉄砲玉は戦いを象徴するもの。拾ってくれた人の名前とともに残すのは通して次の世代に伝えていく役割もある」と説明する。
 開館時間は午前9時から午後5時まで。入館料は高校生以上300円、小中学生100円。
(安藤聡)
今月14日に見つかった鉄砲玉㊨
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