東日本大震災から7年 豊橋・桜丘高が追悼集会

2018/03/12 00:02(公開)
和太鼓部が鎮魂の音を響かせた=豊橋駅東口ペデストリアンデッキで
 東日本大震災から7年-。被災地支援を続ける豊橋市の桜丘高校は11日、豊橋駅東口ペデストリアンデッキで追悼集会を開き、風化防止を願い、キャンドルで「伝」の一文字を灯した。被災地交流をきっかけに同校に入学し、昨春巣立った宮城県気仙沼市出身の村上裕次郎さん(19)=大阪市=も、生徒らとともに鎮魂の祈りを犠牲者に捧げた。
 現在も、生徒らは年2回ほど気仙沼市を訪問し、被災者との交流や海岸清掃などを行う一方で、毎月11日には豊橋駅前に立ち募金活動を続けている。
 夕方から始まった集会では、生徒らが被災地訪問の経験から「忘れてはいけない」「伝え続けなければならない」と決意を披露。5時46分、全員で黙とうを捧げ、天高く響く和太鼓の音と共に歩んでいく未来を誓った。
 大阪から駆け付けた村上さんは「支えたい気持ちは向こうの人にも伝わっている。しっかり活動を続けてほしい」と後輩たちに向けて呼び掛けた。
 同校の被災地訪問をきっかけに姉の千晶さん(大学生)が桜丘高校へ進学。村上さんも普通科へ入り、和太鼓部に所属しながら募金活動を続け、支援する側として尽力してきた。在学中には、両親が営む旅館がある気仙沼・大島での演奏も果たした。
 この日の集会には生徒ら250人以上が参加。「5年を区切りに終わるかと思ってた。何年も前のことを思ってくれてすごい人たちです」と、村上さんは生徒たちの「思い」にまっすぐな言葉が出る。
 間もなく大阪の専門学校を卒業し、4月から地元気仙沼市へ戻り夢の料理人を目指して寿司屋に就職する。「今は社会人として一人前の力を身につけられるよう頑張りたい」と前を見据えた。
(飯塚雪)
被災地支援を続ける後輩に向け思いを語る村上さん=同
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