豊橋市東幸町の滝川洋子さんが20日、愛知大学モダンジャズ研究会へグランドピアノ1台を寄贈した。今年3月に亡くなった姉、加藤明子さんが約40年間自宅で弾いたピアノで「使い続けてほしい」との姉の気持ちをかなえるために贈った。
滝川さんと研究会をつなげたのは、豊橋商工会議所青年部と楽器店「オリエント楽器」。青年部は今年、豊橋まつりに向けてストリートピアノを開催しようと準備してきた。その中で、おもちゃのピアノから、さまざまなものを物々交換し、本物のピアノにした「わらしべピアノ」を企画。活動中に滝川さんと知り合った。
青年部会員の鈴木智子さんの知り合いに、オリエント楽器社長の鎌田幸伸さんがいた。鎌田さんは、研究会が練習で使っているピアノがボロボロになっており、新たに購入したいが資金がないことを鈴木さんに伝えた。滝川さんがそれを知り、ピアノを贈ることが決まった。
贈呈式が大学内のサークル棟であった。鈴木さんが中島みゆきの「糸」を演奏してスタート。滝川さんは「姉は愛知大学出身。母校の学生に使われることになり、天国で喜んでいると思います」と話した。研究会部長の寺田羽華奈さんは「とてもうれしい。しっかりと練習させていただきます」と喜んだ。青年部筆頭副会長の堤貴昭さんは「加藤さんの遺志を学生たちにつなぐことができ良かった」と述べた。鎌田さんは「とても状態が良く、しっかりとメンテナンスを続ければ、何十年も使えます」と話した。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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