豊橋の滝川さんが愛知大学モダンジャズ研究会へグランドピアノ寄贈

2024/12/24 00:00(公開)
グランドピアノの前で滝川さん(前列右から3人目)と学生や関係者の皆さん=愛知大学で

 豊橋市東幸町の滝川洋子さんが20日、愛知大学モダンジャズ研究会へグランドピアノ1台を寄贈した。今年3月に亡くなった姉、加藤明子さんが約40年間自宅で弾いたピアノで「使い続けてほしい」との姉の気持ちをかなえるために贈った。

 

 滝川さんと研究会をつなげたのは、豊橋商工会議所青年部と楽器店「オリエント楽器」。青年部は今年、豊橋まつりに向けてストリートピアノを開催しようと準備してきた。その中で、おもちゃのピアノから、さまざまなものを物々交換し、本物のピアノにした「わらしべピアノ」を企画。活動中に滝川さんと知り合った。

 

 青年部会員の鈴木智子さんの知り合いに、オリエント楽器社長の鎌田幸伸さんがいた。鎌田さんは、研究会が練習で使っているピアノがボロボロになっており、新たに購入したいが資金がないことを鈴木さんに伝えた。滝川さんがそれを知り、ピアノを贈ることが決まった。

 

 贈呈式が大学内のサークル棟であった。鈴木さんが中島みゆきの「糸」を演奏してスタート。滝川さんは「姉は愛知大学出身。母校の学生に使われることになり、天国で喜んでいると思います」と話した。研究会部長の寺田羽華奈さんは「とてもうれしい。しっかりと練習させていただきます」と喜んだ。青年部筆頭副会長の堤貴昭さんは「加藤さんの遺志を学生たちにつなぐことができ良かった」と述べた。鎌田さんは「とても状態が良く、しっかりとメンテナンスを続ければ、何十年も使えます」と話した。

さっそくピアノを弾く研究会の学生
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竹下貴信

1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。

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