田口高生徒がスギ精油化研究で新発見

2018/03/19 00:00(公開)
発表する鈴木梨瑠さん㊨と鈴木愛海さん(同2人目)=設楽町のふれあい広場で
 設楽町の森林資源活用策に取り組む団体の発表会(東三河森林活用協議会主催)が18日、同町のふれあい広場で開かれた。県立田口高校の生徒たちがスギ精油化研究で葉だけでなく花粉からも精油がとれたことを報告。「活動を通してスギは楽しいと感じてもらえるような商品をつくり、町の活性化につながる活動をしていきたい」と意気込んだ。
 同町では設楽ダム建設事業に関連する伐採木や、町民が保有する森林の樹木を有効活用した新たなビジネスを模索。うち同校は林産製造専攻の生徒たちが2016年9月からスギやヒノキの葉を簡易型蒸留機を利用して精油を抽出する実験を行っている。
 この日、同専攻の2年鈴木梨瑠さんと鈴木愛海さんら4人が発表。葉2㌔から2時間蒸留して平均6㍉㍑が抽出されたほか、花粉からは葉と色の異なった黄みがかった精油が抽出されたことを明らかにした。また、葉を加熱して成形できることも分かり、スギポットやスギの葉でケーキをかたどったオブジェをつくるなど応用が効くことも示した。
 今後の課題として「精油の幅広い用途を検討するほか、アロマウォーターでの展開を考えたい。防菌、防虫、防臭にも良いといわれるため効果の有無を明らかにしていきたい」と語った。
(安藤聡)
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