「うなごうじカフェ」でお年寄り交流

2018/04/16 00:00(公開)
空き家の居間でレクを楽しむ高齢者やボランティア=牛久保町のうなごうじカフェで
 豊川市牛久保町内の古民家を活用し、認知症のお年寄りや家族、地域住民らが交流する市内10カ所目の認知症カフェとして「うなごうじカフェ」が毎週日曜に開かれている。15日も10人のお年寄りが参加し、ボランティアと楽しい時間を過ごした。
 人~生~楽ありゃ~苦もあ~るさ~。水戸黄門のテーマ曲を口ずさみながら腕を伸ばし、回す体操を終えると、参加者が「お経みたいね」とつぶやいた。和風の居間は笑いに包まれる。数年前まで人が暮らしていた木造2階建ての空き家は、参加者にアットホームな雰囲気を与えている。
 空き家の隣にある小規模多機能型居宅介護ぬくぬく(牛久保町八幡口64)の管理者・杉浦弥生さん(66)が昨年10月から主催。主に毎週日曜、午前10時から午後3時までレクリエーションや昼食を楽しむ。空き家対策委員の山口洋子さん(64)の協力もあり、東京在住の家の所有者に熱意を持って交渉し、借りている。「日曜は家族が出掛けて家で一人になるお年寄りも多い。集いの機会があれば、本人はもちろん家族も安心できる。地域の人も、この家も喜んでいるはず」と話す。
 杉浦さんが空き家の所有者と同等に感謝するのが意識の高いボランティアだ。20人が登録し、常時7~8人がレクの指導や昼食の調理、交流を務める。今月はこの日の談笑と脳トレ、22日は誕生日会、29日は健康体操などと企画満載。足立和男さん(72)は「モノやカネに比べて、ヒトが何より大事。私たちもやりがい、生きがいを感じている」。鈴木博子さん(72)も「お年寄りの笑顔が見たくて、毎週が楽しみです」と話す。
 カフェ名は、牛久保に伝わる春のうなごうじ祭りから名付けた。「しばらく来なくなった方にも親切に気遣ってくれて、また来たいと思える雰囲気を作ってくれる」とボランティアの姿勢に頭が下がる杉浦さん。日曜の昼下がりは祭りのようににぎやかだ。
(由本裕貴)
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