蒲郡市は三重県鳥羽市の「伊勢湾フェリー」と連携し、竹島ふ頭を旅客船のある港にするための社会実験に取り組んでいる。第2弾として、10月12~14日の3日間限定で蒲郡と鳥羽を結ぶ特別運航をする。
竹島ふ頭は2003年まで、知多半島や伊良湖、鳥羽に向かう旅客船が行き来する港だった。蒲郡市は蒲郡駅から竹島までの「東港地区」の開発事業推進に取り組んでいる。この中で、かつての風景を復活させることを目指している。
24日には伊勢湾フェリーの提案で竹島ふ頭発着のサンセットクルーズを開催。クルーズ船内でのイベント需要の有無の調査や乗船までの動線を確認した。今回は海上交通のターミナルとしてどのような機能が必要なのか▽旅客船や鉄道、車などの交通結節点としての利便性の評価▽運航に関する事業の可能性-などを調査する。東港地区の計画策定に生かしていく。
伊勢湾フェリー業務部長の中岡賢市部長によると、蒲郡と鳥羽は水族館の観光施設や名所が発着場所近くにあり、行きやすいとし、互い市の観光振興につながるとしている。
船は田原市と鳥羽市を結ぶ「伊勢丸」を使用する。所要時間は2時間10分。自動車やオートバイ、自転車などの車両は乗船できない。ただし、バッグに収納した自転車は手荷物として船に持ち込みできる。
料金は片道で前売りが大人(中学生以上)3000円(当日3600円)、小学生1500円(同1800円)。ただし小学生未満は大人1人につき1人まで無料。運航ダイヤは蒲郡発が午前9時、午後1時40分、同6時半。鳥羽発が午前11時20分、午後4時10分。
詳細は伊勢湾フェリーのホームページで。
蒲郡市の鈴木寿明市長は「竹島ふ頭と蒲郡駅の距離は非常に近い。一つの交通として確立できればと思っています。船の事業者にも働きかけて積極的に展開していきたい」と話す。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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