豊橋の介護研究 林文科大臣が視察

2018/04/22 00:01(公開)
佐原市長らの案内で実証研究の現場を訪れた林文科大臣(右から3人目)=尽誠苑で
 豊橋市内の福祉事業者が参加した人工知能(AI)を活用したケアプラン作成の実証研究や、豊橋技術科学大学で行われている人と共生する「弱いロボット」の研究を林芳正文部科学大臣が21日、視察した。
 国内で初めてというAIによるケアプラン作成の実証研究は、効果的なケアプランで重度化の予防、ケアマネジャーの負担軽減を目指す取り組み。市や、AIを使った介護サービスの開発、実用化を目指すシーディーアイ(東京)、市内の19事業者のケアマネジャー39人が参加し、昨年11月から3カ月間行われた。
 市が提供した過去8年分の介護保険データ、約10万件(匿名)をAIが読み込んで学習し、ケアプランを作成。ケアマネジャーが利用者の状態に合わせて調整した上で、利用者に介護サービスを実施した。
 現在、実証研究の結果をまとめているところで、効果を検証する。
 林文科大臣が視察したのは、同市大脇町の指定居宅介護支援事業所「尽誠苑」。佐原光一市長、根本幸典衆院議員らと共に訪れた。
 ここでは、ケアマネジャー4人が参加し、各自1人ずつのケアプランを作成。利用者に関し「主に身体的にどのように改善するか」など、シーディーアイや事業所の関係者が実証研究の要点などを話した。
 このあと、林文科大臣は豊橋技科大を訪れ、岡田美智男教授が研究する人とロボットがサポートし合う「弱いロボット」を大西隆学長らの案内で視察した。
 林文科大臣は「(介護の)現場と研究が相互に作用し、うまくまわっている。今年度も続けるということだが、こうした実証研究が市外にも広がることを期待したい」と感想。弱いロボットには「人の力を引き出しているロボットで興味深い」と話した。
(中村晋也)
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