新城で長篠合戦のぼりまつり

2018/05/06 00:01(公開)
長篠城址を目指して行われた合戦行列=新城市長篠で
 1575(天正3)年にあった長篠城をめぐる攻防で亡くなった武田軍と織田・徳川連合軍のめい福を祈る「第53回長篠合戦のぼりまつり」が5日、新城市長篠の長篠城址一帯で行われた。両軍の将士らにふんした合戦行列や雄壮な火縄銃演武などが繰り広げられ、大勢の観光客を魅了した。
 合戦行列は午前9時半に鳳来総合支所をスタート。武田、織田・徳川連合軍や火縄銃演武をする鉄砲隊員らが隊列をくんで城址本丸まで約2㌔を練り歩いた。
 今回、徳川家康と瀬名姫の夫婦役は岡崎市の弓削(ゆげ)学さん(35)と佐穂さん(35)の夫婦が務めた。設楽町出身の佐穂さんは「結婚したばかりの年に役を務めることができ、とても貴重な経験でした」と話した。
 地元の鳳来中部小学校児童らが鈴木金七郎踊りや合唱「長篠合戦の歌」を披露した。
 式典では読経の中、参戦将士の子孫やまつり関係者が焼香して戦没武将のめい福を祈った。
 火縄銃演武では大勢の観客が見守る中、地元の長篠・設楽原鉄砲隊、山形県の米沢藩古式砲術鉄砲隊日本前装銃射撃連盟らが甲冑(ちゅう)姿で隊列を組んで銃声をとどろかせた。
(安藤聡)
勇壮に行われた火縄銃演武=同
鈴木金七郎踊りを披露する児童たち=同
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