豊川出身の河原さん市長を表敬

　豊川市御津町出身で、東京のプロチアダンスチーム「東京ガールズ」所属の河原礼奈さん（24）が７日、市役所で山脇実市長を表敬訪問。来年３月に臨む米国アメリカンフットボール・ＮＦＬのチアリーダーオーディションに向けて意気込みを語った。
　豊川高校のチアリーディング部で副主将を務め、卒業後は名古屋のチームなどで活動。20歳で上京して社会人アメフト・Ｘリーグのチアとしても２年間活動し、昨年から東京ガールズの本メンバーとして活躍している。
　４年前、来日していたＮＦＬチアの女性をイベントで目にし「ほれてしまった」と引き付けられた。「チアはかわいいだけじゃない。根拠のある肉体や言葉遣い、振る舞いも求められる。社会にどれだけ影響を与えられる人になれるかを考えた時、日本ではその答えが見つからないと思った」とＮＦＬチアへの挑戦を決めた。
　ＮＦＬや米国バスケットボール・ＮＢＡのチアに日本人が数人在籍するのみで、オーディションは競争率約50倍という難関。基本動作や容姿チェック、ダンスや面接が予定されており、カリフォルニア州のロサンゼルス・ラムズとロサンゼルス・チャージャーズを受験する河原さんは「一発合格したい」と力強く誓った。
　父・克明さんは豊川市立南部中学校の校長で、幼い頃から教育者の父に礼儀やマナーを教え込まれた。この日は祖父で、書道家の権田穂園さんも一緒に市役所を訪れた。
　目標の存在は「野球で言えばイチロー選手並みの方」と表現する、日本人では歴代最長の８シーズンでＮＦＬチアを務めた小島智子さん（40）。夢は、その小島さんでさえ選ばれたことのない全米オールスターメンバーへの選出だ。山脇市長からは「夢を大きく持って頑張ってほしい」とエールを送られた。
（由本裕貴）