豊橋南高が写真甲子園に初出場

2018/07/05 00:00(公開)
写真甲子園への出場を決めた写真部3年生、前列の3人が代表生徒=豊橋南高校で
 北海道の大自然の中で高校生が写真の腕を競う「第25回全国高校写真選手権大会(写真甲子園)」に、県立豊橋南高校写真部の3年生が初めて出場する。「技術は他校に足元にも及ばないが、自分たちらしさを大事にした写真を撮りたい。高校生活最後の夏、優勝旗を持ち帰り、人生の思い出に」と小池彩夏さん(18)。ファインダーの先に栄光の未来を見つめる。 
 今年でちょうど四半世紀を迎える写真甲子園は毎年夏、「写真の町」北海道東川町などを舞台に高校生が3人1組のチームを組み、1日ごとに出されるテーマに沿って撮影、プレゼンテーションを行う。今年は7月31日~8月3日で開催。
 500校を超える応募の中から、作品審査とプレゼンテーション審査により全国11ブロックから代表19校が出場。豊橋南高は東海ブロック代表で、市内では初、東三河では3校目の出場となる。 
 本選への切符をつかんだ作品は、3年生部員8人が4月に学校近くの表浜海岸で撮影したものの中から選び抜いた8枚の組写真。セーラー服を着た少女が「自分とは何者なのか」と、もがき苦しむ思春期の葛藤を描く。水しぶきや波紋、水面に映る影を克明に写すことで、一層少女の不確かさが際立つ。
 中でも、赤坂詩織さん(17)は、1コマの中に複数の画像を重ね写し込む「多重露光」という撮影方法で苦悶(くもん)する姿を表現した。
 写真甲子園には小池さんと赤坂さん、羽田京未さん(17)の3人が部を代表して出場する。「3人それぞれの世界観がある。それが合わされば、きっとすごいものが生まれると思う。人生で1回しかない経験。それを楽しんでほしい」と部長の戸田明香里さん(17)。写真部の暑い夏が始まる。
(飯塚雪)
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