熱中症対策、豊川市エアコン設置状況

2018/07/19 00:01(公開)
豊川市内で最初に普通教室にエアコンが設置された萩小学校
 命に危険な暑い日が続く。豊田市では17日、小学1年の男児が熱中症で死亡した。快適で安全な学校生活が送れるよう、豊川市では東三河で唯一、全小中学校の普通教室へのエアコン設置を進めている。豊田市はエアコン設置の前倒しを決めたが、東三河でも豊川市を先進事例に機運が高まりそうだ。
 豊川市は、山脇実市長の公約で昨年度から本格的にエアコン設置工事を開始。高校受験対策の意味も込め、中学校全10校を優先的に設置した。小学校でも校舎の改築工事が行われた萩小で昨年3月に、一宮東部小で今春までに設置が完了している。
 今年度は豊川、桜木、千両、牛久保、八南、平尾、桜町、代田、一宮西部、一宮南部、赤坂、御津南部の小学校12校で設置される。残りの12校は来年度に予定している。
 亡くなった豊田市の男児は、校外学習から戻った後、扇風機のある教室で休んでいた際、意識を失った。市内の最高気温は37・3度だった。子どもは体温の調節機能が未熟で、小柄なため地面から照り返す熱を受けやすい。暑さを忘れて屋外で遊び過ぎる傾向もあり、教員や保護者は注意が必要だ。
 豊川市立一宮西部小では夏休みを利用してエアコン設置が行われ、あす20日終業式までの辛抱だ。教室にはすべての児童に風が当たるよう4~6台の扇風機を配置。柴田斉子校長は「当初は節電で風力を弱めにしていたが、この暑さでは関係ない。朝から強風モードにしている」と話す。教員も放課や体を動かす体育授業の途中に積極的な給水を呼び掛け、校庭での活動も早めに切り上げることを心掛けている。
(由本裕貴)
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