郷土力士が児童らと相撲交流

2018/07/27 00:00(公開)
藤大成(右後ろ)の前で熱戦を繰り広げる児童ら=大草小学校で
 田原市内の小・中学校で唯一相撲場が残る同市立大草小学校で26日、豊橋市出身の力士・藤大成(三段目)を招いたふれあい相撲(夏場所)が行われた。全校児童82人が体操服に簡易のまわしをつけ、力強い投げ技を繰り出した。
 同校で年3回ある相撲大会の一つで、夏場所はPTAが主催している。児童たちはまず、四股やすり足など基本動作を保護者らと練習。続いて、近隣の大草保育園の園児も参加して、藤大成との大一番を繰り広げた。
 後半は紅白戦。背格好の近い児童同士で清めの塩をまいて土俵入りし、行司の合図で果敢にまわしを取りあった。土俵際での粘り強さに、周囲で見守る保護者から歓声が送られた。
 6年の藤岡柚希さん(11)は「伝統の行事。これからもつないでいってほしい」と後輩たちに思いを託した。同郷の山分親方(元武雄山)の藤島部屋所属に所属する藤大成は、「子どものうちから相撲に触れられるのはとてもいい。この地方には力士が少ないので、この中から誕生したらうれしい」と顔をほころばせていた。
(飯塚雪)
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