新城・鳳来寺山で傘杉のしめ縄かけ替え

2018/08/06 00:00(公開)
傘杉にしめ縄を飾る保存会員ら=新城市門谷で
傘杉にしめ縄を飾る保存会員ら=新城市門谷で
 新城市門谷の鳳来寺山中腹にある傘杉で5日、地元住民たちがしめ縄のかけ替えに取り組んだ。長さ7・5㍍、直径12㌢のしめ縄を1時間かけて飾り付けた。
 傘杉は鳳来寺山登山口の石段から約320段目にある。樹齢約800年、幹の太さは8㍍、高さが約60㍍ある。
 しめ縄は太平洋戦争終戦後、復員兵たちが無事を祈って飾ったのが始まりとされる。1981(昭和56)年から2010年まで地元農家で続けた。4年前からは住民有志で保存会をつくって引き継いでいる。
 かけ替えは迎春準備として毎年の年末に行っているが、昨年からはハイカーが多いことから夏場にも行っている。
 この日午前9時、登山口から保存会員ら15人が現地を訪れ、脚立に登って高さ4㍍付近に新しいしめ縄をくくり付けた。
 小笠原則彦会長は「山に入る人をもてなそうとする先人たちの心意気を受け継いでいきたい」と話した。
(安藤聡)
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