勝田氏が新城ラリー語る

2018/08/09 00:00(公開)
講演する勝田氏=新城観光ホテル東館で
講演する勝田氏=新城観光ホテル東館で
 新城市の新城観光ホテル東館で7日夕、講演会「モータースポーツと地域振興」(奥三河ビジョンフォーラム、豊川ビジョンリサーチ主催)が開かれた。講師を務めた新城ラリー組織委員長の勝田照夫氏(74)は、14年間ラリーを運営してきた中で「行政や地域と連携し、社会に認められるモータースポーツとなれば」と語った。
 勝田氏はトヨタ自動車勤務を経て豊田市内にモータースポーツ専門店を開店。レーサーとして1975年に英国のWRCに日本人として初参加するなど活躍した。新城ではラリーを全日本選手権に昇格させた。
 新城ラリーは内閣府の「地域再生計画」第1号の認定を受けて2004(平成16)年、民間と地方自治体が協力して実施する初めてのケースとして始まった。当初は中部近畿ラリー選手権として始まったが、07年には全日本選手権も加わった。
 「イギリスで参加した際に日本でラリーを開きたいという思いがあった。モータースポーツに対する認知度を上げたかった」と振り返った。
 14年間開催してきて観客動員は増え続け、昨年は11月4、5の2日間で過去最高の5万4000人だった。「観客の満足度をあげなければならない。駐車場などと会場とのシャトルバスの充実など毎回改善を続けてきた」と語った。
 また「経済効果もあり、今後も官民と大学、企業と連携し、社会貢献も考えて行っていきたい」と話した。
 現在、来年秋の世界ラリー選手権(WRC)開催地選考が行われており、日本からはWRC日本ラウンド招致準備委員会が奥三河・岐阜東濃を会場に立候補している。
(安藤聡)
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