宇宙つかってみりん

2018/08/20 00:00(公開)
写真①
#宙三河プロジェクト vol.4
天空の砦・衛星の目から見た災害㊤

Flight Plan Original代表・勝間亮

 今回は 「防災を宇宙から考える。」と題し、ようやく被害の全貌が見えてきた西日本豪雨を宇宙データの観点から振り返ります。
 先の西日本豪雨に際し、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、人工衛星による緊急観測を行い、その結果を防災機関に提供するとともに、独自に解析結果をホームページ上で公開しました。 (写真①、©JAXA) 
 この公開情報の取得に活躍した衛星「だいち2号」は、SARレーダーという雲を透かして地上の情報を得る装置を搭載しています。SARレーダーは人間には見えない光、ご自宅の家電で言えば遠赤外線暖房機より波長が長くて電子レンジで使用されるマイクロ波よりちょっぴり短い間隔の電磁波を捕まえます。この機能を生かして 崖崩れなどの地形の変化を天候によらず撮影することが出来ます。
 また、広島大学では気象衛星「ひまわり」の画像を利用し、土砂の流出状況を可視化しました。真珠やカキなどの養殖業に対する影響の分析に活用が期待されます。(写真②、©JAXA ・広島大学)
 衛星画像とは別に巨視的な視点として、国土交通省は民間企業のGPSを搭載した自動車から得られる移動軌跡情報(プローブデータ)を用いた「通れるマップ」を作成、公開しました。(写真③)出典:国土交通省HP
 これはトヨタ自動車などの協力のもと、現地の自動車がどこをどう通ったかをビックデータとしてとりまとめ、実際の道路状況を誰でも閲覧できるようにしたものです。通れるマップにより救援物資やボランティアの輸送を含めた物流計画が官民を問わず個々に行えるようになり、早期の物流網回復に寄与しました。
写真②
写真③
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