特養老人ホーム穂の国荘利用者ら園児とイモ掘り

2018/11/09 00:00(公開)
お年寄りに見守られながらイモ掘りを楽しむ児童=豊川市の穂の国荘で
 豊川市西原町の社会福祉法人阿吽会(安形俊久理事長)の特別養護老人ホーム穂の国荘(増井宏至理事荘長)は8日、近隣にある一宮西部保育園(松尾弘美園長)の児童とのサツマイモ掘りを行った。
 施設前にある住民から借りた畑で、6月に児童らが植えていたツルが成長。土をかき分け、赤く大きく実ったイモを掘り出し、互いに見せ合って笑顔を浮かべた。穂の国荘の入所者やデイサービスの利用者ら約40人も手伝ったり、後方から作業を見守り、職員や介護実習中の宝陵高校の生徒らも一緒に楽しんだ。最後にはふかしたイモをおいしくほおばった。
 約400㍍と徒歩圏内にある同保育園と、施設の開設直後から20年以上も続いている恒例行事。年末にはもちつき大会、9月の敬老の日には遊戯の発表などで交流してきた。
 しかし園舎が老朽化した一宮西部保育園は来年度末をもって大木保育園と統合。新しい園舎は約1・7㌔離れた大木保育園の隣に建てられ、現在の一宮西部保育園は廃園となる予定で、一連の交流も来年が最後となる。
 増井荘長は「利用者の方たちはお子さんを見ているだけで表情が変わってくる。普段はあまり言葉を発しない方も話したりして、パワーをもらっているようです」と感謝した。 
(由本裕貴)
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