新城に「奥三河蒸留所」開設

2018/12/13 00:01(公開)
設けられた蒸留システム。左は阿部社長=新城市能登瀬で
 森林資源を活用して品質の良い精油(エッセンシャルオイル)をつくりだす「奥三河蒸留所」が、新城市能登瀬の旧レストハウス板敷に開設された。ハーブ、エッセンシャルオイルの製造販売会社ランド(安城市)が拠点として設置。阿部晃社長は「製品化して世界レベルのブランドとするほか、体験コーナーを設けて観光にも貢献したい」と意気込む。
 同社はこれまで外国の精油を利用してきたが「国産の樹木を利用して世界に」と国内での製造拠点を探し、森林がある中山間部の新城市で事業展開を考えた。同市から旧レストハウスの施設を借りることにした。
 施設の旧食堂部分には電動式蒸留器、破砕機をそれぞれ設置。スギやヒノキ、モミなどを蒸留してエッセンシャルオイルを抽出するほか、蒸留水(フローラルウオーター)も活用する。
 エッセンシャルオイルは化粧品、樹木や葉は粉状にして土壌改良や燃料用などにして製品化する。
 また体験工房やカフェのコーナーを設けて観光施設としての展開も考える。来年4月にグランドオープンするという。
 12日には関係者向けに蒸留システムのお披露目会が行われた。阿部社長は「木材の利活用と蒸留の仕方を行う人材育成をして奥三河地域での事業展開も考えたい」と話した。
 同社は今後、枝葉や間伐材の調達についても同市や近隣町村と検討していくとう。
(安藤聡)
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