新城で初詣客へ「鳳来寺田楽」

2019/01/04 00:00(公開)
惣田楽を演じる出演者たち=新城市門谷の鳳来寺田楽堂で
 国重要無形民俗文化財に指定されている「鳳来寺田楽」が3日、新城市門谷の同寺田楽堂で行われた。大勢の初詣客が見守る中、地元住民らでつくる田楽衆が悪霊退散や五穀豊穣(ほうじょう)を祈って舞を披露した。
 鳳来寺田楽は鳳来寺山の開祖・利修(りしゅう)仙人の命に従って山中に住んでいた3体の鬼を埋葬し、守護神としてまつったのを機に、供養のため寺の僧が村人とともに踊ったのが始まりとされている。農民生活と僧の修行、安全祈願が結びつき、室町時代に現在のような形態になったといわれる。計28演目ある。
 田楽衆は小学4年生から81歳までの男性17人が出演。「惣田楽(そうでんがく)」では神天子、笛、太鼓、ささらなど9人の役が入り乱れて舞った。
 また、ささらが舞う「一、二の舞」や今年の作柄について吉凶を占う「弓納」など次々と繰り広げられた。
(安藤聡)
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